武蔵野夫人

武蔵野夫人

武蔵野の高台に住む道子(田中絹代)の許へ従弟の勉(片山明彦)が復員してきた。嫉妬深い夫(森雅之)は勉をアパートに住まわせるが、やがて道子と勉はただならぬ関係に。しかし夫もまたそれを見てみぬふりをして、従兄の妻・富子(小暮実千代)との不倫へ走り…。 フランス心理小説の手法を取り入れた大岡昌平の同名ベストセラー小説を原作に、巨匠・溝口健二監督が描いた愛欲と嫉妬のドラマ。さまざまな男女が入り乱れながら、それぞれの複雑な心理が交錯していく中、溝口演出は手際よくそれらを整理し、単なる文芸映画の域を超えたものに仕上げている。溝口映画唯一の東宝作品で、スタッフも砧撮影所の精鋭陣ということもあってか、お得意の情念の発露もややお上品になったきらいはあるか。

製作年:1951年 / 製作国:日本
キャスト
田中絹代、森雅之、山村聡、轟夕起子、片山明彦、進藤英太郎、平井岐代子、中村美那子、深見泰三、西田智、千石規子、大谷伶子、塩沢登代路、津山路子、安双三枝
スタッフ
監督:溝口健二

bjyun