東大を出たけれど　麻雀に憑かれた男

東大を卒業したが、プロ雀士の道を歩む須田良規本人をモデルにしたコラムを完全コミック化した作品が原作。雀荘に集まる人々の人間ドラマを、勝負事という一瞬の刹那に委ねる人達を見事に書き切っている。【あらすじ】東大を卒業し、雑務と接客をこなしながら自腹で麻雀を打つ雀荘従業員（メンバー）になった須田良規（岡部 尚）。日本の最高学府を卒業したのだから、もう少し気の利いた職業があったかもしれない。だが、良規は自らが住むべき場所を雀荘の中に見出した。そこには社会的地位や名誉、資産の有無も存在しない。皆、公平に与えられたチャンスを掴むべく闘うことだけに集中する。明日になれば再び日常に戻っていく市井の麻雀客たちを、良規は静かに見つめている。