（秘）大奥外伝 尼寺淫の門

宝暦11年、大奥女中のおさよは将軍家重の目にとまり夜伽を命じられた。彼女は許嫁である敬之介への想いに苦しみながら、家重の床に入った。その初夜の床で、ほどなく家重は果てるかのようにぐったりと事切れてしまった。家重の逝去により、将軍の手のついた中臈たちは桜田御用屋敷へと送られた。そこは「比丘尼屋敷」と呼ばれ、将軍の冥福を祈りながら仏に仕え、決して門の外には出られないのだった。ある夜、おさよの寝室に将軍吉宗の中臈だった照観がやってきた。照観は唐突におさよを抱きしめ、「そなたが愛しい」と体を求めた。おさよは抵抗するが、巧みな愛撫に火をつけられた体は次第に燃え、敬之介を想いながら絡み合うのだった。その密事は忽ち知れるところとなり、照観は命を絶った。ある日、屋敷に忍び込んだ男があった。おさよはその男を匿うが…。