ルーザー 1

法に踊らされ、ヤクザ社会は様変わりした。かつて重宝された武闘派たちは次々と破門され、さらに組に雇われたチャイニーズ・マフィアによる掃除“ハモン狩り”が横行するようになったのだ。石田組組員であった心平も、ムショ務めを済ませたら“ハモン狩り”の対象者に。逃げ込んだバーで再会したかつての兄貴分・岡崎からも、「死にたくなければ街を出ろ」と言われてしまう。